第13節 vs 讃岐 0-1 第14節 vs富山 1-2
痛い、実に痛い、この連敗。決して負け試合ではないのに負けた。これが悔しいですね。J3の中で選手の個の能力だけを見れば盛岡は上位と思います。しかし勝てない。この2試合もそうですが、ボールを回すこと運ぶことはできても最後のセンタリング、シュートはことごとくブロックされてしまいます。やはり崩し切れていない、裏を取れていないのではと私なりに分析してみました。ポゼッション率が高いのに負けるもしくは点を取れない。サッカーではありがちかもしれませんが、典型的なパターンが攻撃に時間をかけすぎて相手に守備陣形を作られてしまうという形です。
「トラップとストップは違うんだよ」by セルジオ越後
小学3年生の私が地元のサッカースポーツ少年団に入団した当時、年代で言えば1970年中頃、日本各地でサッカースポーツ少年団が発足していました。そのほとんどの小学生はまずボールを蹴ること受けることを教わったと思います。キックで言えばインサイドキック、インステップキック、そしてあしの内側でボールを受けるトラップでしょう。二人でボールを蹴っては受けるを繰り返し、足元に正確にピタリと止める事が良いトラップではなかったでしょうか?そんな時「さわやかサッカー教室」でセルジオ越後さんはトラップを直訳すると「罠」だと言いました。
要するに自分も含めてほとんどの小学生が頑張って繰り返し練習していたのはトラップではなくストップだと言うのです。確かに来たボールの勢いを吸収して自分のコントロール範囲内に納めるためのストップは基本技術として必要なことであり、その練習は無駄ではなかったでしょう。しかしストップもトラップの一つではありまが、実戦で使うことは少ないようです。つまりトラップはボールを受けてゴールするために相手の裏を取る仕掛けの一つなのだということです。「トラップとストップは違う」その言葉は私にとって目から鱗、まさに衝撃的でした。
サッカーの面白さ、の回復を
スタジアムで観戦すると良く分かりますが、ビルドアップ(最終ラインから前線へボールを送り積み上げるように攻撃をすること)開始のディフェンスからディフェンスにゆっくり横パスが通るたび、そしてそのトラップのボールの位置により相手選手のほとんどがいちいち動きます。トラップ一つで相手のポジティブと重心を変える事ができます。その繰り返しで相手の隙をつき、裏を取りシュートする、そしてゴールを決める。「だからサッカーは面白いんだ」セルジオ越後さんはこう言いたかったのかも知れません。悲しいかな、この2試合、盛岡のサッカーから面白さは失っていた。盛岡の技術とスピードを使って罠を仕掛け裏を取り、爽快なゴールを決めてくれ!中盤戦は松原監督の采配に注目です。
佐々木徹勝
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