監督交代を経たが、静かにリーグ終盤を迎えたグルージャ。J1初制覇した神戸とその周辺を考察する。

 

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第37節 vs相模原 0-0

出典:Jリーグ公式チャネル

J3を制覇した愛媛に開幕戦で大勝していたグルージャ

 Jリーグもこの時期になると各カテゴリーで優勝、昇格、降格が確定してきます。次節に最終節を迎えるJ3は愛媛の優勝は既に決まっているものの昇格圏2位争いは鹿児島と富山の結果次第となり、それぞれサのポーターは熱い38節になることでしょう。今シーズンを振り返ってみると当たり前のことかもしれませんがそれぞれのチームに様々な問題や出来事があったのだな思ってしまいます。盛岡は監督の交代劇がありましたが、2度の交代劇があったチームもあるようです。監督の交代はチームだけでなく球団やサポーター、それらに関わる人達に広く大きく影響するのだなと今回のことでわかりましたが、それをシーズンで2度もやるとなるとかなりのエネルギーを費やしたのではと他チームのことながら思ってしまいました。

 今期J3を制した愛媛は35節のホーム今治戦の愛媛ダービー(通称伊予決戦)で勝利し優勝を決めました。愛媛にとってはこれ以上ない舞台で優勝と昇格を勝ち取った形でサポーターの方々も大いに盛り上がっていました。(うらやましい!)思い起こせば今期開幕戦はこの愛媛とのアウェイ、5-1の大勝でした。開幕直後は首位にいた事もありましたが、振り返ってみると、シーズンのほとんどは二桁順位でした。

神戸の優勝にサッカー文化の融合を垣間見た

 今期J1を制したのは神戸。神戸が初優勝したことでJ1優勝チームは11クラブ目となりました。神戸といえばビックネームな外国人選手というイメージが強いように思います。歴代の選手を見てみてもイニエスタを筆頭にラウドルップ、エムボマ、ポドルスキー、ビジャ、ボージャン、他現在はマタも所属してます。しかし、今期神戸を初優勝に導いた立役者は大迫、山口、武藤、酒井等ヨーロッパリーグを経験して帰って来た日本人達ではないかと思います。同じようにJリーグからヨーロッパリーグそしてJリーグに帰ってきたとある選手に「Jリーグとヨーロッパリーグの違いは何ですか?」と質問したところ「全く違うスポーツ」と答えたそうです。

 それだけサッカーに対する考え方や選手に求めるものが違うということでしょうか。サッカーは世界各国にリーグがあります。国によって言葉はもちろんのこと、酒、料理、音楽などの文化が違うようにサッカーをどう楽しむのかも違うのかも知れません。一つのボールを11人対11人で相手ゴールにより多く入れた方が勝ち。実にシンプルで奥が深い。別のリーグやカテゴリーで経験したことを所属チームに伝えて融合する。やがてそれはオリジナルとなりチームに選手に培われていく。時代とともにサッカーは変化してきました。

 ヨーロッパリーグのしかもトップリーグの経験者が帰って来ているJリーグは今まさに世界のサッカーとの融合を果たしているといえるのではないでしょうか。盛岡に西選手が期限付き移籍で加入しています。Jリーグのビッククラブを渡り代表まで経験した彼のプレーはやはり一つ次元が違うように見えます。その影響かどうかはわかりませんが、ここ数試合、盛岡のサイドアタックはダイレクトパスをつなぎ見事に裏を取る形が出来てきたように思います。(シュートが決まらないんだよね。)我らがグルージャも今期残り一試合。来期に期待が繋がるような試合で締めてくれ!

佐々木徹勝

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